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「ローマ人の物語」の文庫版8~13を読み終わり
ました。
久しぶりに、「面白い!」と思った歴史小説です。
読後感想といいますか、疑問が一つあります。
それは、「オクタヴィアヌスは、もしかしたらカエサル
の遺言書を見ていたのでは?」というものです。
***
カエサルは周辺諸国をローマの覇権に組み入れ、
ローマ国内の旧体制であるポンペイウスをはじめ
とする元老院の制圧に成功しています。
その後、「寛容」を政治ポリシーとして活動しましたが、
配下のデキムス・ブルータスらによって暗殺されました。
黒幕は、暗殺グループの一人で、旧ポンペイウス派
のカシウスといわれています。
しかし、カシウスにこのような大胆な行動を起こさせる
には、デキムス・ブルータスなどのカエサル子飼いの
軍団長クラスの参加が必要だったように思います。
暗殺後にすぐに仇をとられるのが目に見えていますから。
では、なぜデキムス・ブルータスがカエサル暗殺に
加担したのか?
カエサルが死の際に「ブルータス、お前もか」という
有名なフレーズを吐くほど、カエサルの信頼の厚い
ブルータスです。
実際に、カエサルの遺言書には第一後継者の
オクタヴィアヌスの後に、第二後継者としてこの
ブルータスの名を挙げています。
デキムス・ブルータスは明智光秀ではなく、
むしろ羽柴秀吉だったはず。
そのブルータスがなぜカエサルを殺す必要が
あったのでしょうか?
そこで先ほどの疑問が。
オクタヴィアヌスが、カエサル存命の間に、
カエサルの遺言書を見ていたとすれば、
・ カエサルが急死したときに、民衆が無名の
自分よりもブルータスを重く見るのでは?
・ ブルータスと争いになったときに、戦闘の
経験も才能も乏しい自分で勝てるだろうか?
・ ブルータスが決定的な間違いを起こして
くれないだろうか?
と思わなかったでしょうか。
オクタヴィアヌスは戦闘の才はなくとも、政治や
謀略はカエサルよりもむしろ優れていたと
いわれるほどです。
つまり、オクタヴィアヌスがブルータスを危険視し、
カエサル暗殺に加担さえるように裏で用意周到に
仕組んでいたとしたら・・・。
いずれにせよ、後世からいえるのは、カエサル亡き後、
オクタヴィアヌスが皇帝についたということです。
歴史を学ぶ上で、こういった想像をするのも楽しいもの
ですね。
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