反論という主張
弁理士の実務では、主張と反論が重要である。
特許明細書はまさに主張(クレーム)の塊だし、特許をとりたければ拒絶理由に反論しなければならない。
いかに主張して反論できるかが、弁理士の腕の見せ所である。
ところが、主張と反論は表裏一体の関係にあるらしい。
そのようなことが、下記の本に載っていた。
主張があって、その後に反論があるのではなく、反論することがまさに主張することなのだ、というのである。
なるほど。
これは、一見すると、「鶏が先か、卵が先か」の論法に近いかもしれない。
しかし、考えに「反論」を取り入れるという発想は、的を得ているような気がする。
これは、例えば、「意見をしろ」と言われた場合に、相手の意見に同意するとしても、根拠もなく同意するのではなく、まず反論を試みて、論証できないときにはじめて同意する、というプロセスだ。
このようなプロセスを想定すれば、確かに、反論することが主張なのだ、という反論思考にも頷ける。
ところで、本書の中では、キケロの文章がよく引用されている。
ローマ時代が好きな私としては、やっぱりキケロの書いたものを読んだ方がいいのかなー。
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